歩みと現状

オステオパシーの歩みと現状

先進国の中で、オステオパシーを政府国家資格として認めていないのは日本だけです。そんな日本でも最近ようやくTVや雑誌で、オステオパシーが紹介されるようになりました。しかしながら、法的に国家資格のない現状では、国民の多くはオステオパシーの素晴らしさに触れることができません。

オステオパシー発祥の地アメリカにおいては1892年にはオステオパシーは「医学」として、オステオパシー医科大学が認められ今日にいたっています。日本においては、日本オステオパシー学会が結成された1990年頃までは、まるでオステオパシーの鎖国時代であったような感さえあります。

現在アメリカ・イギリス・フランス・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドなどでは国家資格として、しっかりとした教育機関を持ち日々発展を続けています。日本オステオパシー学会では、国際基準を念頭においたオステオパシー教育を目指しています。将来的に、国際的な教育水準が設定された場合は、教育機関であるJCO(ジャパンカレッジ オブ オステオパシー)で対応できるよう、教育の充実とオステオパスの育成に力を入れています。

日本オステオパシー学会は、より多くの方の健康に貢献できるよう、国内外の活動を通してオステオパシーの充実と発展に尽くしてまいります。

主たる国のオステオパシーの現状


国 名 大 学 修業年数 国家資格
 usa
アメリカ合衆国
34校
44キャンパス
5年以上 D.O.(Doctor of Osteopathy)
 
イギリス
9~10校 4~5年 BSc(Hons)Ost./BSc.(Hons)Ost.ned/BSc(Ost)
上記の学士号のほかにGeneral Osteopathic Councillに登録する必要があり登録が法的資格となる)
 
フランス
23校 5年 MRO(F)
[Member of the Register of Osteopaths(France)]
 
カナダ
5校 4年以上 DOMP
[Diploma in Osteopathic Manual Practice]
 
オーストラリア
4校 5年 MRO(A)
[Member of the Register of Osteopaths(Australia)]
 
ニュージーランド
1校 5年以上 NZRO
[New Zealand Register of Osteopaths]
 
日本
1校
(専門学院)
JOA教育機関
JOF公認
4年 MRO(J)
[Member of the Register of Osteopaths(Japan)]
パートタイムで3000時間以上の授業単位(インターン過程を含む)を履修する教育機関は、確認できる範囲でジャパン・カレッジ・オブ・オステオパシーの一校のみである。
 
イタリア
30~40校 NPO登録
[Italian Register of Osteopaths]
 
ドイツ
3校(大学・専門大学)
その他教育機関12校
?5年 ハイルプラクティカー
補完・代替医療ライセンス
2~3年制医師・理学療法士は最低4年、1350時間
 
スウェーデン
2校 4~5年 理学士コース

アメリカ合衆国と日本のオステオパシーの現状

西洋医学と呼ばれるアロパシー医学は対症療法であり、現出している症状に対して治療を加えます。発熱があれば解熱剤、血圧が高ければ降血圧剤、癌があればその余分な癌細胞を切除します。一方、オステオパシーの治療はホリスティックアプローチと呼ばれる全体治療が特徴的です。オステオパシーは、西洋医学に東洋医学的な概念えお併せ持つ「究極の医学」ということができるでしょう。オステオパシー発祥の国アメリカにおいてD.O.(ドクター・オブ・オステオパシックメディスン)は、全米50州全ての州で、M.D(メディカル・ドクター)と同等の教育機関、訓練機構、資格審査を経て、臨床の場に出てゆきます。彼らの医療業務範囲には制限がなく、D.O.は内科・小児科・産婦人科・精神科等々、M.D.と同様の専門課程を受け持ち、その上OMM(オステオパシー手技医学)というD.O.独特の技術を持っているため、AOA(アメリカ・オステオパシー医師会)は「オステオパシーは従来の医学に更に付加したもので、けっして別のものではない。」と公言しています。

しかし、D.O.はM.D.とほとんど区別がつかず、アメリカにおいてさえも場所によってはまだまだ良く知られていないのが現状です。ラテン語のOSTEO-が「骨」を意味するため、骨の専門家、整形外科の一部と間違った認識を持たれているのが実情です。現在、AOAが中心となって、世界にオステオパシーを広めようとしています。中でもAAO(アメリカ・オステオパシー学会)はWOHO(世界オステオパシー健康機構)を設立し、世界中どこでも同レベルのOMM(オステオパシー手技医療)が受けれるように、グローバルなスタンダードを定めるべく協議を重ねています。(日本を含め、アメリカ以外の国ではオステオパスは手技のみを行います。)

そのような中で、日本ではオステオパシーの主要な3団体(日本オステオパシー学会JOA・全日本オステオパシー協会・関西オステオパシー協会)が集まってJOF(日本オステオパシー連合)を設立して海外との窓口を一本化し、正しいオステオパシーの交流・普及に努めています。我々の教えるオステオパシーと、アメリカのオステオパシー医学大附属病院のオステオパシーが同じものになるよう、切磋琢磨しているところなのです。JOFはOIA(Osteopathic International Alliance)に加盟している日本唯一の団体です。

2017年の初めに大統領が交代となり、トランプ大統領が任命されたことにより、これからのアメリカ合衆国での医療制度がどのように動くのか、そして日本の医療は2020年の東京オリンピック・パラリンピックで世界にも誇れる医療制度を示し、アスリートへのおもてなしは可能なのかを、日本オステオパシー学会は注目しています。

オステオパシーグローバルレポート


Osteopathy and Osteopathic Medicine
オステオパシーとオステオパシー医学 (OIA.2013)

・グローバルな視点からの診療、患者、教育そして医療提供への貢献  (JOF翻訳版PDF)

Global review of osteopathic medicine and osteopathy 2020(原文PDF)


・A Global View of Practice,Patients, Education and the

 Contribution to Healthcare Delivery  (原文PDF)

※オステオパシーとオステオパシー医学の翻訳版は国会図書館に一冊寄贈してあります。
国立国会図書館 東京本館 〒100-8924 千代田区永田町1-10-1

・Benchmarks for Training in Osteopathy WHO2010(原文PDF)

・WHO Traditional Medicine Strategy  2 0 1 4 – 2 0 2 3 (原文PDF)

WHO公式パートナーリスト(原文PDF) 9P目にOsteopathic International Alliance (OIA) が記載されています

・WHO GLOBAL REPORT ON TRADITIONAL COMPLEMENTARY MEDICIN 2019 (原文PDF)