誇張法研究会(仮称)報告 同じ頃、JOAの国際セミナーでは、ゲーリングDOによるSCSセミナーと、カイ・ミッチェル先生によるMETセミナーが定期的に開催されるようになりました。SCSでは2018年にアカデミーが設立され、技術や知識のアップデートが行われています。METでは従来のテクニックの理解が修正されると共に、新しいテクニックも取り入れられ、その技法は大きく発展していっています。 これらのテクニックの発展を目の当たりにしていると、誇張法においても、技法を守るだけではなく、発展させていくことが必要なのではないか。ただ同じことを繰り返し講義しているだけでは、やがては衰退してしまうのではないか、との危機感を覚えました。 アメリカ・オステオパシー学会の会合に参加した際には、最近のグリア細胞やグリンパティック系の研究から、頭蓋オステオパシーの理論的根拠をアップデートしていくような仕事も目にしていました。これまで臨床的には効果があっても、そのメカニズムや理論的根拠が不十分なものについて、その点を解明していくこうした仕事も重要だと感じていました。 それ以降、誇張法を正しく伝えていくと同時に、さらに発展させていくにはどうしたらよいか、考えるようになり、それには様々な点で研究を進めていく必要があるのではないかと思われました。 そこで昨年、誇張法について研究していく構想を平塚先生に相談させていただいたところ、快く承諾していただき、ご協力していただけることになりました。情報収集と研究の方向性の検討のため、昨年9月と今年1月の計2回集まる場を持ってきました。齋藤先生や大場先生に教えを受け、かつ知識も豊富な先生方の協力が必要と考え、平塚晃一名誉会長、小嶋会長、本間理事、高垣先生といったJOAの先生方にご参加いただき、情報共有やディスカッションをさせていただきました。 第1回の集まりでは、「誇張法」のテキストに記載されていないテクニックについて、各先生方がどんなことを学ばれたか、情報共有も行いました。私の知らない臨床テクニックもまだあり、興味深いものでした。 靱帯の解剖学的な研究も必要ではないか、との平塚先生のご提案から、2回目の集まりでは鶏肉を使って、関節と靱帯の肉眼および顕微鏡での観察も行ってみました。靱帯の線維の走行、靱帯や骨を覆う膜組織の連続性など、教科書を読んでいるだけでは分からない発見があります。 できてきたことで、今後の活動の方向性も定まってきました。 また諸先生方とのディスカッションを通じて、誇張法の技法、理論やその基礎となる医学的知識について整理(写真1)鶏肉の観察。PCに接続可能な顕微鏡を使用し、靱帯の拡大イメージを撮影しています。 (写真2)靱帯の付着部(顕微鏡での拡大イメージ)。連続性をもって骨膜に付着している。
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