誇張法研究会(仮称)報告 ●結合組織へのアプローチ? ●誇張法研究会(仮称)とは? 高垣先生が大場先生とお話された際に、大場先生は筋膜を操作している、という説明をされたそうです。そうであれば、筋膜に存在する固有受容器へのアプローチを介して、結果的に関節周囲の組織を緩めている、ということは考えられます。 また、誇張法の一部のテクニックは、靱帯でなく筋や腱を狙っているものもあります。機能的な関節である肩甲胸郭関節を調整する肩甲骨のテクニックがそうです。肋骨のテクニックも、肋椎関節や肋横突関節などの関節ではなく、肋間筋とその腱に対してのアプローチでしょう。 靱帯や腱、筋膜は、身体の組織としてはすべて結合組織に分類されます。こうしてみると、靱帯という特定の組織に限定せず、関節周囲に存在する靱帯、腱、筋膜という結合組織に対してアプローチしている、と言えるかもしれません。こうした視点からさらに検証していくこともできるでしょう。 このように、まだ結論が出たわけではなく、いくつかの仮説をもとに更に検証を進めていかなければなりませんが、様々な論点が提示され、よいスタートが切れたのではないかと考えております。 そもそも、「今なぜこのような研究を始めたのか?」と思われる方もおられるかもしれません。 今回のディスカッションは、「誇張法研究会(仮称)」ということで開催させていただきました。その経緯について、ここで説明させていただきます。 私が誇張法を学んだのは、JCOの学生時代に大場先生から間接法の講義を受けたのが最初でした。入学前から間接的なアプローチに関心がありましたので、JCO入学前にも大場先生の治療を受けさせていただき、触れているだけのようにみえて身体が調整されるのを興味深く感じていました。 JCOのインターン時に、大場先生はスーパーバイザーとして指導しておられたので、間接法に関心があることを伝えると、誇張法についても少しご指導していただくことができました。大変惜しいことに、大場先生はその後すぐに亡くなられてしまいましたので、2014年の誇張法のセミナーと講義では、大場先生に代わって講師を務められた平塚晃一名誉会長のアシスタントをさせていただきながら、学ばせていただきました。平塚先生は知識も経験も豊富な上、齋藤先生と共に長年オステオパシーを学んでこられたので、理論面やテクニック面でも整理して教えて頂き、理解を深めることができました。 その後2016年からJCOでの「間接法」の講義を、2017 年にはJOAでの「誇張法」セミナーを担当することになりました。これまで教えてこられたのが大先生ばかりですので、あまり余計なことはせず、私が教わったことをできるだけ正確に、また分かりやすく伝えられるよう努めてきました。
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