サムライオステのまた欧米かよ! 彼のこの短い「授業」は、大学の授業やレクチャー、そして独学で学んだ中では一切触れたことのないようなことで、目からウロコだった。貴重な内容を普通に教えてくれることに僕はとても嬉しくて、僕の声は時折上ずり、震えてしまった。 フレッドの説明に合わせてカイ先生も本人の経験談を織り込んでくれて鼎談は進む。相手の目を直接見て、膝を突き合わせて話す機会を得たことは、とても大きな経験になった。残念なことは、本の内容について突っ込んだ質問が出来なかったこと。本当であれば先に本を読んでおくことで、奥深く質問出来ただろう。クオリティーの高い質問については、次回にまたランシングを訪れた時にしてみたいと考えている。彼らと会う機会を継続するためにも、楽しみにとっておく。 研究とは、オステオパシーの真理へ歩むこと 今回の会の中で僕自身が二人に話した内容の一部を紹介したい。 僕は朝にミシガン湖で得たインスピレーションを基に、オステオパシー先進国であるアメリカ合衆国をはじめ英国やオーストラリアでの実験と研究が盛んであること、それと比較した我が国のオステオパシーの現状の懸念を話してみた。日本国内では、オステオパシーに関する発表はおそらくゼロであり、僕も将来的には研究分野に携わるべきだと思っている旨をミッチェルファミリーに伝えた。そして僕が個人的に近い将来トライしてみたい実験の1つは、METに関するものであることも二人に話した。 オステオパシー治療やテクニックの研究は、日本国内でも活発にされるべきである。これが今回、アメリカ合衆国のオステオパシー大学機関を見て感じた大きな収穫と課題だと感じている。研究をするということは、スティル博士が見つけたオステオパシーの真理に近づこうとすることだと言えるだろう。オステオパシーの原則に基づき、治療テクニックの科学的な理由とロジックが分かるようになれば、興味を持つ人達が理解できるような説明も可能になる。そうすれば、僕らの原則が物事の根本的な治療に必要不可欠なもので、最良の結果に直結しているということが理解されるようになるだろう。根本に向きあって、解決することがオステオパシーの持つ本来の真理ではないだろうか。 オステオパシーに関する専門書の多くは外国語で書かれている。つまり、日本国内ではさほど研究はされていないことを示している。日本語での研究やその文献が存在しないのであれば、僕らがそれを始めるべきではないだろうか。海外のオステオパシーの先人達の多くは、生涯を通して実験してきた者もたくさんいる。彼らの功績として、技術の使い方の他に症例と治療事例らが残されている。そのおかげで、各患者さんに対して効果的な技術を選ぶことが可能で、満足を与える治療を提供することができる。
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