JOA Journal No40 2019.夏
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2019 AAO学会参加報告 されました。JOAからは小嶋会長と私の2名でして参りました。オーランド市はディズニーランドやユニバーサル・スタジオのある観光で有名な街ですが、滞在中はそうした場を訪れることもなく、毎日早朝から深夜まで、情報収集と外交交渉に勤しむ日々となりました。 2019年のテーマは「オステオパシー医学の最先端」ということで、様々なプレゼンテーションやワークショップが行われました。その中から頭部の液体循環がその病理に影響する障害に関した発表内容を中心に、近年明らかになってきたグリンパティック系への手技も含めて、レポートしたいと思います。 ●P.ガナー ブロリンソン,DO,FAAO 「脳震盪研究のアップデート:なぜアスリートにとってOMTが必要なのか? 」 ブロリンソンDOは過去アメリカ・オステオパシー・スポーツ医学学会の会長を務め、2010年のバンクーバー冬期五輪ではフリースタイル・スキーチームの医師長を務めたように、スポーツ分野で多くの活躍をされてこられました。2003年に脳震盪に関心を持って研究を始めた頃は、周囲の誰も気にもとめない研究領域だったようですが、近年米国ではアメフトのプロリーグにおける脳障害の問題がニュースで大きく取り上げられたことなどをきっかけに、特にコンタクトスポーツにおいては主要な医療的トピックの一つになっている、ということです。 米国では年間160万~380万件の脳外傷が起こっており、そのうち30万件がスポーツ関連と報告されています。脳震盪の推計では、高校生の全スポーツ外傷の9%となっていますが、高校生の脳震盪の53%は報告されていないということなので、実際の発生数はおよそ倍になると思われます。また大学生アスリートでは4~8%となっています。このデータは米国のものですが、日本でもスポーツ傷害として頻度の高いものになるでしょう。 脳震盪とはどのような傷害なのか。一般的な知識については情報の入手は容易なので、ここでは詳細を割愛し、我々が注意すべきポイントのみ、ブロリンソンDOの資料から抜粋してみます。一つは頭部、顔面、頚部だけでなく、身体のどの部分であっても直接的な打撃による衝撃が脳まで伝達されることで起こりうるということです。症状としては、意識消失を含む多様な症状を呈し、神経病理学的な変化をもたらす可能性もありますが、基本的には急性の機能的な障害を反映した症状となります。標準的な構造的神経画像では異常所見は認められません。脳震盪の既往やスポーツの種目を問わず、全てのアスリートに受傷リスクは存在し、過去の脳震盪の既往や生理学的状態、家族歴などが関係する可能性があります。脳震盪が起こる閾値は人によって異なるので、同じ大きさの衝撃を脳に受けても、脳震盪になる人とならない人がいます。また数%のケースで起こる後脳震盪症候群には十分注意が必要です。 今年のアメリカ・オステオパシー学会のコンボケーションは、フロリダ州オーランド市で例年通り3月に開催2019年アメリカ・オステオパシー学会 コンボケーション参加報告 レポート:佐藤 鉄也, MRO(J)

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