JOA Journal No40 2019.夏
38/62

サムライオステのまた欧米かよ! 僕たちはOMT(オステオパシック手技治療)の棟も見せてもらい、2人の学生さんと治療テーブル上で技術を実践してもらったり、イギリスとアメリカの治療テクニックや診察、診断方法について対話した。6月から数ヶ月間は、大学が夏休みに入っており学生や先生方の多くはキャンパスにはいなかったが、それでも数人の方と繋がったり、オステオパシーについて話せたことはとても良い収穫になった。 カークスビル2日目の昼食は、大学食堂で頂いた。現役のオステオパスの学生、先生や大学関係者まで、たくさんの人たちが腹を空かせて食堂へやってきた。おそらくジェーソンは大学で有名なのか、多くの人が挨拶をしていった。2日間のアテンドを通してかけがえのない経験を与えてくれたジェーソン館長に、心から感謝。深々と挨拶をして別れ、またレンタカーに乗り込みカークスビルの街を後にした。 ミシガンの巨匠 僕らはミシガンのオステオパスを訪れるべく、7時間北へ登った。定規で引いたような直線のアスファルトの高速道路が続く。右を見ても左を見ても、見渡す限りまっすぐな平地。時速70マイルで走っていることがわからなくなるほど、直線の道を走りまくる。左側の追い越車線の車は、ぐんと来るのではなく、じわじわと迫ってくるのが特徴的だった。スピードレーダーがないと言われるアメリカ合衆国。それでも警察や保安官は車からスピードガンで狙いをつけているようで、早く走れば捕まえられる。この何日間の間で、僕は何度もスピードらしき行為で捕まっている車を目撃した。 アーミッシュの人たちが多いラ・プラタというエリアを通って、イリノイ州都スプリングフィールド市を通過して、次の大きな街であるブルーミングトン市でガソリンを満タンにした。夜の7時過ぎで腹も空いてきた頃に、たまたま近くに発見した超本格派メキシコ料理のレストランでタコスを堪能した。その後、そこに隣接するメキシコ食料品店でトルティーヤとメキシカンソース(アボカド50%、ハラペーニョ50%)と飲み物を購入。再度2、3時間の運転の末、インディアナ州寄りのミシガン湖半に到着した。時刻は夜の10時半。寝る前に90年代に大好きだったMTVの番組を見たのだが、面白くもなんともなかった。代わり今大好きなYouTuberの動画を見ながら眠りに落ちた。 オステオパシー手技治療の棟はかなり大きく、現代きってのテクノロジー機器を使って研究が行われていた。例えば、触診のクオリティーを上げる研究では、背骨の模型に圧力センサーをつけたものをマネキンの中に埋め込み、治療ベットに寝かせてそれを触診していく。マネキンの周りから、3Dカメラと赤外線センサーを使って手技が測定され、ミリ単位での正確性を調べることが出来るらしい。また別の研究では超音波の機器を使って関節を調べることで、触診の質を上げられるということも分かっている。そして3Dプリンターを使って本物の人骨をコピーして、その周りにシリコンを被せて人間らしい軟組織の感覚を再現して、大学生に触診させるというような研究も行われている。

元のページ  ../index.html#38

このブックを見る