ハンガリー小児領域セミナー参加報告 今回のテーマは「感覚統合(Sensory Integration)」について。 平塚晃一名誉会長のお声がけにより、ハンガリーの首都ブダペストに小児領域のセミナーを受けに行ってまいりました。メンバーは隔月で行われているJOF小児オステオパシー研究会より4名。その他、アプレジャーインスティチュート(UI)でCSTやSERを学んだ3名の計7名で、はるばる片道22時間かけての遠征となりました。 UIのプログラムのひとつで、講師は昨年来日し小児の別のプログラムをご教授いただいたオルシ先生です。 視、嗅、聴、味、触の5感に加えて、平衡感覚(前庭系)と固有受容器の計7つの感覚が、それぞれにお互いをフォローし合い関連していること、そしてそれがうまくかみ合わなくなった時の身体への影響がいかに大きいかを改めて学び、実技でも体感してきました。 実際、自閉症の子供の約80%、ADHDの子供の約70%が「感覚統合不全」といわれているそうです。 今回、座学では、7つの感覚それぞれが、いつどのように発達し、その感覚が過剰になった時/鈍くなった時にどういう状況になるかを学び、さらに実技でそれらの感覚へ様々な種類の刺激が加わった時に中枢神経系はどういう反応を起こすかを体感しました。 例えば、味覚の場合。患者役の人に苦いものや甘いもの酸っぱいものを食べてもらい、その時に脳の網様体部分がどう覚醒するかを手技にて確認しました。刺激が強い味のものを口に含んだ時、脳の網様体部分が「覚醒」し、暖かい様な感じがしたり、膨らんだ様な感じがしたりするのを感じることができたのが面白かったです。 感覚の幾つかは、胎児の時に発達するものがあり「妊娠時の母体へのストレス」が子供の感覚統合不全の要因の一つとなりうることも学びました。オステオパスとして、小児のサポートをする場合は妊娠中からのケアも重要視しなければならないことを強く感じました。 2019年6月23日~30日 大迫 由香 MRO(J) 中枢神経系になんらかの異常が起こった時に、脳が感覚のメッセージを組織化して他の感覚に接続、または統合できない状況、それが「感覚統合不全」です。 私たちはどのようなシチュエーションでも常に無意識で感覚に関する最良の選択をし、危険や不快を回避することが可能です。もし子供が、なんらかの状況で過剰に反応したり無反応だった場合、わがままや気難しさやおとなしさではすまない「脳と身体の反応の不一致」の状況になっている可能性があります。 ハンガリー小児領域セミナー参加報告
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