小児イベント 痛みから逃げたい赤ちゃんの本能と、「このデモ治療はどう進むのか」という治療者としてのプレッシャーから、通常可能な治療からは程遠いものとなった。もう少し時間が欲しかったというのが正直な感想である。そしてしっかりと治療に集中出来る精神力が欲しかった。万事すべからく経験次第であると、脇に汗をかきながら得た教訓であった。お見苦しいところも多々あったが、その半面ありのままに葛藤する講師役をお見せすることで、赤ちゃんの治療現場が実際にどのようなものなのかを参加する皆さんに感じてもらえたと思う。 大人の治療との大きな違いとして、治療側の思う通りに物事が運ばないジレンマを感じてほしいという意図もあった。その点を考慮すると、そう悪くないデモ治療だったと思う。 次に、JCOの学生さんから募った質問にお答えした。いただいた質問の中でも、特に印象深いものがあるので2つ紹介したいと思う。返答内容は箇条書きにしてみた。 質問1「自分に子どもがいないので、本番で施術する前に練習ができません。講座等で習ったものをぶっつけ本番でやることになると思うので、その点が不安です。慣れないうちにやってしまいがちな失敗や、ここは必ず気を付けるなど、子どもの施術ならではのコツがあれば教えていただきたいです 」 起きていても寝ていても、あと1秒動かないでいてくれたらリリースしたのに、となります。 特に大きいリリースの時にそうなります。 対処法を教えてほしいです」 返答 ·ぶっつけ本番でも悪くないが、可能であれば何らかの経験を積んでからの方がベター。 ·最初は兄弟や友達の子どもから始めるのはどうだろうか。 ·言葉を話さないペットは、かなり練習させてくれる ·小児治療に関するレッドフラッグを知ること。また問診、診断のクオリティーを上げること。 ·何をしたら危険なのか知ること。 ·後は多くの苦労と小さな成功体験を経験していくだけ。 質問2「リリース直前に赤ちゃんがふいっと逃げるように動いて、リリースしきれないことがよくあります。 返答 ·赤ちゃんに限らず、患者さんの身体の根本的な原因が解決されていれば、その問題の箇所はオートマチックにリリースされるだろう。 ·最後にリリース(頭蓋)されない場合は、他の箇所はどうなっているのかを確認する必要がある。 ·例えば首や胸部、腰椎、仙骨などで、まだ解決されていない問題はないだろうか。 ·サイエンス(理科学)はいつも緻密な分析を伴う。身体の治療をするにもオステオパスの細かい検診が必要とされている。 ·自然治癒力とは、患者本人から。 ·治療者は、ただの1つも治していない。
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