JOFアーバックル頭蓋セミナー報告 7月13日から16日まで、日本オステオパシー連合主催で頭蓋領域のオステオパシーセミナーが開催された。 頭蓋領域のオステオパシーといえばサザーランドが有名だが、その他というと名前が出てこない。私もはじめアーバックルという名前を知らなかった、いやそれが名前であるかも分からなかった。 アーバックルはサザーランドから直接教えを受けた女性の先生である。彼女は忠実にサザーランドから教えを受けたが、サザーランドが行なったように治療の効果を再現出来なかった。そこで彼女は解剖に解剖を重ねて研究した結果、彼女独自の見解と技術を持った。そのシステムは「いのちの輝き」で有名なロバートフルフォードにも伝えられ、今回教えに来ていただいたロッシング先生は、フルフォード博士から直々に教えを受けたそうである。 今回のロッシング先生のセミナーではこのストレスバンドに関して詳細に講義し、数多くの技術も公開された。ロッシング先生も長い間このアーバックル頭蓋を研究され、繰り返し確認しながらようやくできたものである。世界でもこの技術を知っている施術者は少ないであろう。今回それを知ることができて、感無量である。また奥様のマーガレット先生もアシスタントでついてくださり、手から手へ、優しく教えてくださった。 このセミナーではアーバックル頭蓋の全てを網羅した訳ではない。アーバックル頭蓋のもうひとつの特徴として「バットレス」があるが、今回は時間の都合上、これにはあまり踏み込めなかった。バットレスは頭蓋骨の厚みのある部分で、なんとなく車の枠組みを彷彿させる構造体である。これに関しては今後さらにセミナーの続きを期待したいところである。 アーバックル頭蓋の特徴として「ストレスバンド」という考え方がある。彼女は解剖を繰り返した結果、頭蓋内の膜には様々な線維の方向がパターンとして存在することを確認した。そのパターンに関連してサザーランドの頭蓋病変が起こり、ストレスバンドが治療されるとサザーランドの頭蓋病変も改善されることが分かった。確かにサザーランドの頭蓋病変は全体的な「パターン」であり、どの解剖的部位がどのように制限が起こっているかを詳細には示していない。よってより複雑な病変であればあるほど、パターン化した治療では解決できない問題が起こってくるのである。 本間 毅
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