学会紹介
日本オステオパシー学会(JOA)について
日本オステオパシー学会(以下JOA)はオステオパシーを学び、研究するグループとして1990年9月1日に設立されました。日本のオステオパシーはその後大きく発展しました。その理由は、直接外国のオステオパシー大学や団体との交流が盛んになったからです。アメリカやヨーロッパから優れたオステオパスやドクターが来日するチャンスが多くなり、日本からも国際学会へ参加するなど世界の距離が近くなりました。今後のオステオパシー医療の周知に伴い増えてくる需要に対応して優秀なオステオパスを増強しなければなりません。JOAは「真剣にオステオパシーを学び、レベルアップしたい」と考える臨床家のよりどころとして存在しているのです。
現在JOAでは下記のような活動を行い、日本におけるオステオパシーの発展に貢献するため日々努力しています。
JOAの活動目的
- ・伝統的かつ最新の知識・技術の導入のために英米仏国等の諸外国と交流し、友好を図る。また、アジア地域との友好・交流を図る。
- ・全国的に教育セミナーを展開し、正しい知識と技術の普及を図る。
- ・科学的な思考法を探求し、研究会を組織する。
- ・日本オステオパシー学会の教育機関であるジャパン カレッジ オブ オステオパシー(JCO)の運営に協力し、有為な人材育成に寄与する。
- ・国内のオステオパシー研究団体と交流し、オステオパシー医学の拡大発展を目指す。
- ・国内および海外の手技医療の発展を支援するための活動を行う。
- ・スポーツ分野でのオステオパシー研究発展を行う。
- ・ボランティア活動等オステオパシーでの社会貢献を行う。
JOAの活動内容
国内・国際セミナーの開催
国内セミナーにおいてオステオパシーに必須の知識及び技術を提供しています。また外国のオステオパシードクターから直接学ぶことのできる、国際セミナーなどを企画・運営して会員のレベル向上を図ると共に世界との交流を進めています。
JOAが1987年、前身のオステオパシー研究会のころから行ってきた国際セミナーの歩みは、日本のオステオパシーを牽引してきたことが分かります。
オステオパシー教育機関の運営に協力
日本オステオパシー学会では設立当初から、オステオパシーの教育の大切さを唱え学会の教育機関であるジャパン カレッジ オブ オステオパシー(JCO)を1992年に設立し、しっかりと教育を受けたオステオパスの育成に寄与しています。
JCOはわが国初のオステオパシー教育機関であり、4年制の教育を行い、オステオパスに必要な基礎医学知識・哲学・専門課程のテクニックは諸外国よりも豊富に講義されています。
日本国内で唯一OIAの推奨基準である1000時間を超えるインターン制度を有しているののは日本ではジャパンカレッジオブオステオパシーのみです。
現在ジャパンカレッジオブオステオパシー卒業の佐藤 鉄也MRO(J)を学長に迎えています。
日本オステオパシーの会員の半数はジャパンカレッジオブオステオパシーでしっかりとしたオステオパシー教育を受けた卒業生でありJOF全体で86名のMRO(J)取得者中、JOAは45名のMRO(J)取得者が在籍しています。(2023年1月現在)JOFの構成団体でJOAのMRO(J)保持者数はトップ人数を誇ります。日本のオステオパシーを牽引してきた経験豊富なオステオパスと、ジャパンカレッジオブオステオパシー卒のオステオパスから成り立っているのが日本オステオパシー学会です。
専門書翻訳と啓蒙
オステオパシー専門書籍の翻訳・出版活動をしています。また一般の方に向けてオステオパシーの理解を深めるための書籍を紹介しています。
JOA会員サポート
JOA会員にむけてWEB版学会誌の発行や様々な相談やシステムを提供しています。
JOAホームページでは会員専用の情報も提供しています。
産休制度や個人経営者としての年金など将来設計の為、ソニー生命と提携しJOA共済保険(任意)なども有しています。
1990年に日本で初めてのオステオパシー賠償責任保険を作り、現在全会員がオステオパシー賠償責任保険制度に加入していて、保険の使用率も極めて低く保険会社からの評価はとても高いです。
2018年にトップアスリートのケアや高額な年収の方への賠償等、そして海外での日本代表チームへへの帯同時の施術なども対応できるプレミアム保険も日本オステオパシー学会に誕生しています。
これはJOAだからこそ作れた保険です。
一般の方がオステオパシー施術を安心して受けられるように教育し、高いオステオパスのレベルを維持できるようサポートしています。
日本のオステオパシーの発展のために
JOAは「日本オステオパシー連合(JOF)」の一員です。
日本のオステオパシー発展のために、「JOA・日本オステオパシー学会」「AJOA・全日本オステオパシー協会」、「KOA・関西オステオパシー協会」、の3つの団体が協力し合いJOF日本オステオパシー連合 JAPAN OSTEOPATHIC FEDERATION(JOF)(JOF商標登録第4469454号)が1997年に設立されました。
この3つの団体で構成されるJOFは世界に認められた日本を代表する連合組織です。海外からの優れた技術を導入すべく国際セミナーを共同開催する他、世界との交流も積極的に行っています。また、MRO(J)「Member of The Register of Osteopaths (Japan)」(JOF商標登録第4425809号)という日本のオステオパスOSTEOPATH(JOF商標登録第4449458号)を持ちMRO(J)合格者への称号として使用)を認定し登録するための試験制度を実施しています。
OIA(Osteopathic International Alliance)にJOFは設立から関わっており、国際的なデーターの収集などには日本ではMRO(J)のオステオパスだけが関わっています。JOFは国内での法制化を目指す組織として、日本で唯一Associate MemberとしてOIAに参加しています。
(OIA :OSTEOPATHY AND OSTEOPATHIC MEDICINEより)
OIA(Osteopathic International Alliance)
世界的なオステオパシーの職業の進歩と団結のための主要な組織であり、連合組織として、学校・規制機関・地域・国家・多国籍グループを結び付けることによってオステオパシー医学を統合しています。
2004年12月にオステオパシーの国際同盟として設立。今日、5大陸20カ国、76の組織を代表しています。質の高いオステオパシーヘルスケアを提唱する主要な国際機関であり、世界中のオステオパシー臨床医や医師の代表組織です。
日本のオステオパシー登録者(MRO(J))は、AAOが主催する学会・セミナーへの参加・AAOの著作物の購入・翻訳権の取得などの優先的な権利があります。
国内では、オステオパシー医療が制度化されていない現状にあって、オステオパスの一定以上の水準を証明する唯一の資格です。MRO(J)資格者は、3年間の更新制で、120時間の講習を義務づけられています。
MRO(J)を保持し続ける為には継続してオステオパシーを学び続ける事が必要です。
・JOF : Japan Osteopathic Federation
・MRO(J) : Member of the Register of Osteopaths(Japan)
・D.O. : Doctor of Osteopathy
・AAO : American Academy of Osteopathy
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